Masatoshi Tabuchi “Paper Recieve”



HB-012/2012.3.8/3 Copies Only./182×257mm/200P/糸掛綴じ


ペンとインクで
線と面、白と黒、静と動、重さと軽さ、疎と密、
それらの軽妙なバランスを作る。
それはまるで紙上でラリーをしているような感覚。

直線がやってきたら黒い円で打ち返す。

かすれた斜線がセンターラインに飛んで来たなら
サラサラしたグレートーンを合わせる。

乱暴な線は強いスミで囲い、乱雑な楕円は直線で繋いでやる。

紙上で巻き起こるこの乱打戦では、一球一球、一筆一筆を
正確に打ち返す(レシーブする)ことにより
えも言われぬ快感とともに、軽やかな画面を生み出すことができる。
(本文より抜粋)